2017年02月13日
人が亡くなるというのは非日常の出来事であり、非常に心を痛める出来事でもあります。そのため、昔の人はきちんとした儀式を行うことで故人が旅立ったことを認識し、また、新しい日常を始めるための区切りとして葬儀を行うようになりました。最近はその根本的な認識が薄れてきているようではありますが、いつの時代も家族、あるいは親しい人を亡くすということが大変な事実であるということに変わりはありません。そこで、少しまえであれば形式が重要視される葬儀ばかりだったのが、故人とゆっくり最後の時間を持つことができるシンプルなタイプの形式に徐々に変わりつつあるようです。
別れの儀式がどんな形態をとるにしても、故人に対しありがとうという気持ちを持つのは非常に重要です。どんな形でも感謝の気持ちを持ち、それを表現できれば故人がもういないということをきちんと認識することができます。それは悲しいことではありますが、残された遺族はそれから先の日々を過ごしていかなくてはいけないので、区切りを設ける必要があります。また、葬儀に参列してくれた人たちにありがとうの気持ちを伝えるのも忘れてはなりません。
別れの場という悲しい状況でも、故人が結びつけてくれた人とのつながりをこれから先の日々を大切にすることでより故人を偲ぶことができるようになるはずです。遺族も親しい人も故人を失ったという悲しみばかりになってしまうかもしれませんが、ありがとうという感謝の気持ちを忘れないことで、故人との別れをより意義のあるものとすることができるでしょう。